「転職先が決まってから退職を伝えると、裏切り者扱いされるんじゃないか…」
このように会社を辞める意向を伝えるときに、不安を感じる方も多いと思います。
本記事は「転職先が決まってからの退職は裏切りではない理由」と「退職する際の伝え方や注意点」をご紹介します。
円満退職することが一番良いですし、わだかまりなく退職したいですよね。
記事を読み終えると「正しい退職の考え方」についてわかるので、スッキリして退職手続きができるはずです。
転職先が決まってから退職を伝えることは裏切りではない理由
逆に転職先を決めずに退職する方が問題
まず大前提として、転職先が決まってから退職を伝えることは裏切りではありません。
転職先を決めずに退職する方がよっぽど問題です。
仕事をする理由は「お金が全て」ではないですが、生活のためにお金はとても大切です。
何年も働かなくても余裕で生活できる貯金があれば別ですが、そうでなければ転職先を決めずに退職する方がよっぽど危険です。
転職先を決めずに退職したら、収入がゼロになるリスクを負うだけです。
こう考えると、転職先を決めて退職する方が自然なことだと言えます。
事前に相談が欲しかっただけ
ではなぜ転職先が決まってから退職を伝えると裏切りと思われるのでしょうか?
つまりは相手側からすると「事前に相談して欲しかった」のだと思います。
この気持ちもよくわかりますが、、事前に相談しても退職を止められるだけです。
退職を「決定事項」として伝えるのか「相談」の段階で伝えるのかの違いです。
上司としては「決定する前に一言相談が欲しかった」という感情論です。
上司が「事前相談がない人間関係しか構築できていなかった」というショックで「何で相談してくれなかったんだ!」と言っているに過ぎません。
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そもそも終身雇用ではなくなっている
また「裏切り」だと思うのは、終身雇用の考え方が前提です。
特に大企業にありがちですが「転職=裏切り」だと考えている年配の上司がまだ多いです。
- 会社のために働く、それこそが美徳
- 会社のために尽くす、それこそが美徳
- 会社のために自己犠牲も当たり前、それが美徳
こんな昭和の精神を持っている上司が「転職=裏切り」だと考えてしまいます。
ただご存じの通り、
転職も一般的になり、会社側も「定年まで面倒を見る」考え自体が崩壊しつつあります。
こう考えると、転職は裏切りとか以前の問題です。
ドライの言い方をすると、双方合意の上の雇用関係が終わるだけであって、それ以上でも以下でもないのです。
上司に退職相談するのはあまりおすすめしない
ここで少し本題から逸れます。
「転職=裏切り」ではなくなっているのですが、退職を考えたら上司に事前相談した方が良いのでしょうか?
上司に退職の相談をすること自体は間違っていません。
しかし、1度ぐらいの退職相談は構わないですが、何度も退職相談をするのはおすすめできません。
理由はあなたが「今後退職するかもしれない人」というレッテルを貼られるからです。
「今後退職するであろう人」は当然評価がされにくいですし、仕事のチャンスもまわってきません。
上司への退職相談はほどほどにしてください。
転職先が決まってから退職する時の伝え方
転職先が決まったことを伝える必要はない
退職を申し出るときに、そもそも「転職先が決まった」ことを伝える必要はありません。
退職理由は「一身上の都合」で構いません。
もし「転職先が決まったのか」と聞かれたら、正直に答えるべきです。
なぜ正直に答えるべきなのか解説します。
退職を強引に止められたら転職先が決まっていると伝える
合わせて「〇月から入社が決まっています。〇月〇日まで出社して、そこからは残っている有給を消化させてください」と日付を明確に伝えましょう。
「退職の撤回もしないし、退職日の引き延ばしもできない」理由を「転職先が決まっているから」にしてしまうのです。
もちろん今後1週間しか出社しないで、その後全て有給消化など引継ぎが十分にできない退職スケジュールはNGです。
ただ転職先が決まっていることを伝えれば、強引な退職引き止めは避けられるはずです。
職場で上司との関係で悩んでいる方も多いと思います。 上司との関係が悪いと、大きなストレスになりますよね。 逆に上司との関係がうまくいっていると仕事が進めやすくなります。[…]
感情的にならず誠実に伝える
たまに「もう決めましたから!」と言わんばかりに、なぜか逆ギレぎみに退職を伝える人がいます( ;∀;)
何か腹の立つことがあって退職するのかもしれませんが、、
一切感情は抜きにして、ストレートに誠実に退職意向を伝えるべきです。
上司があなた(部下)の退職を止める理由は2つだけです。
- あなたが退職することで、仕事が滞る可能性があるため
- あなたが退職することで上司の評価に下がったり、管理不行き届きになるため
上司は「職場のこと」を考えて退職を止めるか「自分のこと」を考えて止めるかどちらかです。
大半は前者ですが、自分のことしか考えていない上司は後者の場合もあります。
ただものは考えようで、、
上司に退職意向を伝えて、一発で「うん、OK!退職日はいつ?」となったら、言いにくいですが、、その職場で必要とされていないか、リストラなど人員削減の予定があるかどちらかです。
家庭の事情など「仕方ない退職」以外は、普通退職を止められて、何回か面談するのが一般的です。
何回か退職を引きとめられても「しつこいな」と思わず、誠実に対応しましょう。
退職の意向を上司に伝えても、次のように言われたことがありませんか? 「考え直してみて」 「またゆっくり話そう」 「何とか残ってくれないか」このように退職を引き止められることがあります。 […]
転職先を決めてから退職する場合の注意点
有給消化も考えて退職日を決める
有給休暇の残り日数なども考慮し、上司と退職日を相談しましょう。
有給休暇を使わせてもらえない会社は論外です。
法律違反なのですが、古い体質の企業で、有給休暇を使わせてもらえない会社もあるかもしれません。
有給休暇は労働者の権利なので、退職するときは心置きなく使ってください。
ただここで注意してほしいのが、会社側から退職するときに「有給休暇使う?どうする?」と親切に聞いてくれる会社ばかりではないということです。
退職日を伝えるときも「有給休暇込みなのか」が重要になってきます。
よくあるトラブルが次の通りです。
あなた:上司に「11月末で退職します」と伝える。⇒ 有給が1か月ぐらいあるから、それを使ってあなたは最終出勤は10月までのつもり。
上司:11月末退職だから、11月末まで出勤してくれると思っている。
最終出勤日がいつで、有給をどれだけ使うのかをはっきり伝えて、食い違いを防ぎましょう。
有給休暇の買取は法律で決まっている?
たまに私も退職する社員から「有給休暇買い取ってもらえますか?」と聞かれます。
企業によっては「有休休暇の買い取り」をしている企業はあると思います。
ただ法律的に有給休暇の買い取り義務はありません。
有給休暇というのは本来「休んでもらう」ための制度です。
「お金に変える」ための制度ではありません。
上司や総務部に聞いたり、就業規則であなたの会社に「有給休暇の買い取り」があるか確認してください。
基本的に「有給の買い取り」は「ない」と考えていた方が無難です。
退職を上司に了承されるまで、社内の人に漏らさない
退職を上司に了承されるまでは、退職の話を社内の人に漏らさないことが重要です。
退職決定後に「周りの社員にいつ伝えるか」も上司に相談しましょう。
よくあるのが、上司に退職意向を伝えた後、ベラベラ他の社員に「私、退職するから」と言っている人がいます。
会社や上司に失礼な言動や態度を取っていると、当然円満退職はできません。
ひどい人だと、直属の上司に退職意向を伝える前に、周りに「私、退職するから」と言っている人もいます。
社内の誰かに「退職の相談」をしたい気持ちはわかります。
退職が決定ではなく相談であれば、相談相手には必ず口止めしてください!
退職の話しがあなたの口からではなく、周りの社員から上司の耳に入ると、相談だけだったのにあなたが会社に居づらくなる可能性も出てきます。
退職話しだけでなく、誰かが間に入ると話しが大きくなったり、ややこしくなることがよくありますよね。
退職日まで会社の不平不満を言わない
円満退職を望むのであれば、どんな理由があろうとも会社の不平不満や愚痴を言うのは避けましょう。
「この会社が嫌だから辞める」その気持ちはわかります。
会社の不平不満を言うことは、残って頑張る人にも失礼になります。
円満退職するためには「立つ鳥跡を濁さず」が基本中の基本です。
退職するまでは給料を貰い、お世話になった会社だと考え、周りに頑張っている人のためにも不平不満や愚痴は言わないようにしましょう。
引継ぎを粛々と行う
上司と相談して退職日まで決定したら、あとは引継ぎを行いましょう。
円満退職するために、引き継ぎをしっかり行うことは必須条件です。
後に仕事を引き継ぐ人がわかりやすいように、引継ぎ資料を作成しましょう。
退職する方は口頭での引継ぎがラクですが、後任者のことを考えて資料や文書にして引継ぎしましょう。
ここでよくあるのが、
「私が入社したときはロクな引継ぎがなかった!」という問題です。
ブラック企業ほど、社員が逃げるように辞める場合も多いので、後任者がロクに引継ぎを受けていないケースがあります。
あなたもその当事者になったかもしれません。
ただここは大人になって「人にやられて嫌だったことは、人にはしない」精神でいきませんか?
退職の挨拶や備品返却などをしっかり行う
あくまで目安ですが、10日前になったら、あいさつ状を関係者に出しましょう。
円満退職するなら、取引先会社に後任者を連れてあいさつにいくことも重要です。
また会社から借りていた備品を返したり、パソコンのデータをわかりやすく整理することも大事です。
デスク周りを整理することはみんな忘れないのですが、退職時にパソコンのデータがぐちゃぐちゃというのが「あるある」です。
ファイル名も自分しかわからないものではなく、誰が見てもわかるファイル名にしましょう。
例)ファイル名「管理業務2」→ファイル名「顧客管理表一覧」など
保険証もきちんと返却しましょう。
有給消化をする場合は退職日に会社訪問して保険証を返却するか、郵送で返却するか決めておきましょう。
当日までにしっかりと担当業務を処理して、やり残しがないようにするのも円満退職のために大切なことです。
もし退職でトラブルになりそうな時は退職代行で対処する
- 退職を認めてもらえず辞められない
- ブラック企業なので伝えると怒られそう
- 周りも辞めていっているので退職を切り出しづらい
- もう上司と話したくない
- どうしてもトラブルなく退職したい
このような状況であれば「退職代行サービス」に相談して辞めてしまいましょう。
退職代行は気軽に相談だけでも可能で、希望があれば相談したその日から代行業者が動いてくれます。
代行業者が動き出すとあなたは職場に行くことも連絡する必要も無くなるので、早ければ相談した即日から会社に行かなくても良い状態になります。
具体的には、
- 確実に退職できる
- 法律に則って退職処理をするので法的なトラブルもない
- 自分で対応する必要が無いので退職にまつわるストレスが無い
上記のメリットがあり、希望すれば有給消化や未払いの交渉もしてくれます。
あなたが退職にまつわることで困ったことがあれば退職代行サービスに相談しましょう。
上司に納得して退職を了承してもらいたいですが、どうしても引き留めてくるのであれば、退職代行サービスを使うのも止む無しだと思います。
「退職代行サービスはどれを利用すればいいの?」と悩んでいる方は「退職代行ガーディアン」がおすすめです。
なかなか辞めさせてもらえず難易度が高い場合でも、組合が団体交渉して依頼者を守ります。
特におすすめできる点が労働組合が運営するサービスなので、有休消化の請求やサービス残業・退職金などの金銭の請求行為も代行してくれます。
もし会社がどうしても辞めさせてくれない場合は、自分のために退職代行を使ってくださいね。
労働組合法人があなたを守ります。
退職代行という労働問題において、一般法人と弁護士の強みを”唯一”持つ存在です。
労働者のために運営されている組織のため【簡単/低価格/確実】を”唯一”合法的に可能としています。
なかなか辞めさせてもらえない難易度が高い場合でも、組合が団体交渉して依頼者を守ります。
【利用料金】
正社員、パート共に一律29,800円。
まとめ:転職先が決まっている退職は裏切りではない
「転職先が決まってからの退職は裏切りではない理由と退職する際の伝え方や注意点をご紹介しました。
繰り返しますが、転職先が決まってからの退職は裏切りでも何でもなく、ごくごく当たり前のことです。
「事前に相談がない!」と会社や上司が怒っているだけだと言えます。
転職を6回している私から言わせていただくと、
- ヘタに退職相談をして「あいつは辞めるやつ」とレッテルを貼られると働きにくい
- 最終的に退職を決めるのは自分。退職相談はほどほどに
ただ退職は裏切りではないですが、円満退職は目指すべきです。
円満退職とは「あなた」「会社」「引き継ぐ人」この3つが困らないようにトラブルなく退職することです。
そのために上司に誠意を持って退職交渉をしても、話しを聞いてもらえなかったり上手くいかない場合は退職代行サービスに相談しましょう。
労働組合法人があなたを守ります。
退職代行という労働問題において、一般法人と弁護士の強みを”唯一”持つ存在です。
労働者のために運営されている組織のため【簡単/低価格/確実】を”唯一”合法的に可能としています。
なかなか辞めさせてもらえない難易度が高い場合でも、組合が団体交渉して依頼者を守ります。
【利用料金】
正社員、パート共に一律29,800円。
特におすすめできる点が労働組合が運営するサービスなので、有休消化の請求やサービス残業・退職金などの金銭の請求行為も代行してくれます。
円満退職して、新しい転職先で気持ち良くスタートできるように動いていきましょうね。
最後にまだ転職先を探している方はプロの「転職支援サービス」を受けることをおすすめします。
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